『ギャルと恐竜』1巻感想:絶滅したと思われた「ギャル」と絶滅したと思われた「恐竜」。恐竜渾身のドヤ顔が光る第1巻レビュー
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『ギャルと恐竜』巻レビュー
「かわいい」ではなく「いい奴」という新機軸
作者が丁寧に想いを込めて書いているのが伝わってくるような良作。シンプルなデザインの恐竜さんですが、絵がしっかりしていて、マスコットポジションにありがちな手抜き感がまったくなく、登場人物がそれぞれ「生きてる」感じが凄くほっとします。
しょっぱなからギャルと恐竜、一つ屋根の下の生活が始まります。ギャルも恐竜も邪念が無く、第一話からとにかく「めっちゃいい奴らだな・・・」と感じます。単品でみたらギャルも恐竜も可愛いんですが、それより心根の優しさが目立つ感じですね。
ギャルはいい奴。当たり前だよね?
最初から一貫して優しいギャルさん。一番お気に入りエピソードは、実は恐竜があまりからまず笑、恐竜がきっかけでバイトの先輩と仲良くなって家にお邪魔する話です。
この時のギャルさんは先輩の家で遠慮せずに食卓でガッツリごちそうになってるんですが、ウマいウマいウマすぎて馬になったわ(ORTMR)いいつつ、食卓を明るく盛り上げるんですね。これ、人類の最重要最上級スキルですよ。後光がさしてないか?
ごはんの場って、慣れてきたら無言の空気が多くなったり、話題に困ったり、もやもやしつつ状況の打開ができないって経験ないでしょうか。そんななか、この1話だけでもう盲信だなと。ギャルの心根は女神だなと。ギャル=ヴァルキュリアだなと。
全巻購読を決めたのは何気にこの話ですね笑。いや恐竜の話もかなりいいけど。平均打率がかなり高いです。
転じて恐竜もいい奴。当たり前だよね?
一方恐竜も、しゃべらない割に感情豊かで、マスコットというより、ギャルの相棒的ポジションて感じです。勝手に元カレを家に上げたり、鍋パを開催したり、やりたい放題ですが、基本ギャルのことを考えて行動するいい奴です。
そう、恐竜の出現によって、ギャルの食卓=生活も明るく照らされていく感じがあるんですね。 このあるところに活気が生まれていく感じ、派手な演出はないですが、やりたいことが明確で、地に足の着いた名作だと思います。
全巻購入予定
既刊の分は全て購入してあるので、これからポチポチ読んでいこうと思います。1巻は恐竜渾身のドヤ顔でしまっているので、2巻からどんな話の軸になるのか気になりますね。この尊い空気感のまままったり進んでくれても全然嬉しい感じです。
想起する作品を強いてあげろと言われたら、「あたしンち」とかですかね??違うかな笑 気になった方は 既刊3巻とお手軽に読めるので、私と一緒に読み始めてみませんか(∩´∀`)∩
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