スキップとローファー2巻感想:心のバリアーが壊れて青春を見守りたくなる。ノーガード疾走の2巻。
※スキップとローファー1巻のレビューは以下です!
スキップとローファー第2巻感想
1巻に引き続き面白いので継続的にレビューしていきます。尊い・・・
青春を駆け抜けるミツミ達
まず注目したのは、「目次」ですね。
Scene6:ピリピリの友達
Scene7:カツカツのスケジュール
Scene8:チクチクの個人練習
Scene9:いそいそのクラスマッチ
Scene10:シトシトの梅雨入り
Scene11:チカチカの梅雨明け
1巻で書いた通り、スキップとローファーは全体的に優しい空気感が特徴の物語なのですが、 目次を見ると、むしろマイナスの状況設定が主になっているのがわかります。つまり、登場人物達がただホワホワしている優しさ、ではないという意味です。
ただ、物語に意図的に障害が置かれた場合、私たちは不快感のようなものを覚えるのではないでしょうか?なんだか作者が物語のために、世界の悪い部分をもってきたような・・・。スキップとローファーは違います。
現実にあるような、誰もが覚えがあるような、青春の痛みを丁寧丁寧丁寧に切り取って、シーンとして持ってきているのです。現実を切り取ると、切り口に作者の嗜好が残るものなので、作者の世界をみる本質に、慈愛があるのでしょう。
つまり、本作はうまくいかないこともあるが、それすらも眩しい青春時代を、主人公ミツミさんや仲間たちが時には悩み傷つきながら成長していく物語なのです。(私見)
最適解をとれるミツミ姉貴が好きになる
2巻、冒頭演劇部の兼近先輩がヘイトを稼ぎに来ますタンク役かなデマーシアァァアア!が(志摩君が触れられたくない過去の動画をみせて、かつ志摩君の演劇部への勧誘をミツミに依頼。なんでやねん)、ここで人の気持ちを察せられるのがミッツミー。人の上に立つもの。天。様子がおかしいミツミに気づく志摩君も神。天。アカギ。闇に舞い降りた天才。
そのあとのミツミさんのちゃんと相談する、中々漫画でお目にかかれないんですよねえ(当社比)。物語の都合で、変に思わせぶりに言わないで話を拗らせたり、逆にデリカシー不在で言って喧嘩になるケースが多すぎます。こういう等身大の人間味を感じるのが、本作一番の魅力なのかもしれません。
はぁ~江頭さん好き
Youtube投稿はやってなさそうです。
私がムカつく奴の名前をふたつ覚えてる間に
岩倉さんは親切にしてくれた人の名前をひとつ覚えるんだろう
出ちゃいましたね。なにが出ちゃったんだよ?『作者を信用するシーン』がです。私たちは普段、おっかなびっくりコンテンツを味わってませんか?お借りしてきたお犬様のように、心のバリアーがあるわけです。このバリアーが壊れないと"常連"にはならないわけですね。裏切られることが多すぎるから。
それが、俗にいう「~まで読め」なわけです。統計的に全員ではないけど、平均的な人はここまで読んだらまあ間違いなく虜になって、全巻買っちゃうから。という転機。
嘘喰いは廃坑のテロリスト編まで読まなくてはいけないし、喧嘩商売は金田戦まで読まなくてはいけないんです。幸せですか?義務ですよ?保護色か?ランプは好きか?明かりはつかないという意味だが(意味不明)
私の心の壁が壊れることがあるとしたら、江頭さんが壊すだろうと思ってましたが、江頭さんでした。業界的に、記号的なキャラクターが流行すればするほど、こういう人間味が心にしみるんですよね。悩み、迷い翔ける極上の戦士(隙あらばUSGI)
こうやって自分と直視して、絆が生まれ、その人自身も強くなっていくのです。
あぁ~~~~~~~~『見守りてェ』よなぁあ~~~~~~~~~!
志摩君が来ないとつまんない
あぁ~~~~~~~~ココスキ。
いつしか梅雨は明け
1巻の中で、紆余曲折を経て、人生という冒険は続くけど(スタードライバー輝きのタクト君全話観ろ)、最後には梅雨明けとともが広がり締まる。この1巻の中でもしっかりした良い後味を示すところが良いですね。次の巻も楽しみです。
てぇてぇ時に聴く曲:さくらのそらせんせいとうといです
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